「捨てて軽くなる」

Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。

コロナ感染が少し下火だった年末年始、皆様はどう過ごされましたか?

久しぶりに家族や友人と会ったり、

帰省や旅行をされたりした方も多かったことと思います。


私も2年ぶりに夫の実家に帰省し、美味しい魚を満喫してきました。

一息ついたところでまたオミクロン株の拡散で

大変な思いをされている方も多いと思います。

今度こそ収束して欲しいと心より願っています。


さて、本日は大変だったり気が重かったりすることが多い中、

少しでも気持ちが楽になるよう、

「捨てて軽くなる」ことについて書きたいと思います。


カミングアウト

私の母は娘の私から見ても「スーパー専業主婦」です。


特に、自分が好きな料理に関してはこだわりが強いうえ、

厳格な父が外食や出来合いのものを使うことを嫌っていたため、

食事に大変手をかけていました。


夕食には必ず肉料理と魚料理を両方作り、父が食後に「デザート!」と呼べば、

気持ち良くフルーツや手作りプリンなどのデザートをお茶と一緒に出していました。


女性は当然、家庭を持ったらここまでのレベルで家族に食事を用意すべきだ、

という雰囲気が家にあり、自分も信じていました。


しかし、非常に残念なことに、私はどうしても料理が好きになれず、苦手でした。

それではいけないと思い、料理教室に通ったり、

友人を家に呼ぶときは全部手作りのものを出そうとしたりして、努力しました。

しかし、やたらと時間がかかる割に、大して美味しいものが作れません。


結婚した当初は、それでも

「妻が料理をちゃんと作らなければいけない」と思い込み、

頑張っていました。


また、両親の影響で、外でお惣菜を買うのはいけないこと、

と自分を追い込んでいました。


かなり忙しいフルタイムの仕事をしていたのですが、夫に頼まず、

食事は全部自分で用意していました。


「仕事を理由に料理をサボっている『ダメな妻』」と思われたくないと

意地になっていたところもあります。

(「妻が料理をすべき」という思い込みも問題なのですが。)


しかし、あまりの忙しさと、

本来料理が嫌いなストレスが相まって、段々辛くなります。


そして、あるとき思いきって、

母と夫に「私は料理が嫌い」とはっきり言ったのです。


それまでは

「頑張れば私はちゃんとできる。料理は好きにならなければならない」

と思っていました。


しかし、「嫌い」とはっきり言ったときに、

頭の上の空が晴れ渡ったような、

なんとも言えない爽やかな気持ちになったのです。


それ以来、作るときは作るけれど、無理はしないようになり、

外食したり惣菜を買ったりすることに対して罪悪感がなくなり、

ストレスが大幅に下がりました。


美味しいものを食べたいときは得意な人に作ってもらえば良いのです。


「料理が出来るようになりなさい」と言い続けていた母も、最近は

「あなたには他に得意なことがあるから別に料理を頑張らなくてもいいわね」

と言ってくれるようになりました。


苦手なことは捨てる

ルミナ・スパークの結果を見ると、

ほとんど持ち合わせないクオリティーがある場合があります。


私の場合、

「想像力豊か」(新しい独創的なアイデアに富んでいる)

が、内在・日常・行き過ぎの3つの場面全てでほぼ0%、つまり全くありません。


斬新なアイデアを思いつく人がうらやましく、

発想力を高める方法について本を読んだり

考えたりした時期がありました。


しかし、この結果をみたら、すっかり諦めがつきました。


むしろ、アイデアを実現する所に自分の強みがあることがわかり、

他の人のアイデアに良い意味で「乗っかる」ことで

仕事も上手く行くようになっています。


ルミナ・スパークのデータをお返しすると、

「点数の低いものを延ばしたいんです」と言う方が多いです。


そのような方に対し、

「あまりに低いものは忘れて下さい。

むしろ、高いものを上手に使うことにエネルギーを使って下さい」

とお伝えするようにしています。


努力は尊いものです。

でも、努力する対象は賢く選んだほうが自分も周囲もハッピーです。

「やらない」ことを決めれば「やる」ことにも集中できます。


無理に人に共感しようとしない

全部きっちりしようとしない

「面白い奴」になろうとしない

・・・・


今年、まずは何に対する努力を捨てますか?


Spark Lab

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