コーチング事例:私らしいリーダーシップ

こんにちは。スパークラボの津田友恵です。


私はコーチとして、ルミナスパークを

1オン1コーチングの中で活用しています。


今日は、クライアントの方に許可をとった内容をご紹介します。

私はリーダーになりたいのか?なれるのか?

今回のクライアントAさんは、

外資系企業IT部門のマネージャーとして仕事をされています。


真面目に仕事に取組み、

後輩への目配りもしてきたAさんは

周囲からの信頼の厚い存在です。


ある日、上司から

「将来的にはこの部門のリーダーを任せたいから、

そのつもりでリーダーシップを発揮してほしい」

と伝えられます。


Aさんはいつかはリーダーの立場に立ってみたいという憧れがあったので、

嬉しいと思いました。


その上司の期待にも応えたいと思いから、

頑張ってみたいと伝えました。


しかし、しばらくするとご本人の内側では

漠然とモヤモヤした気持ちが渦巻いていました。


「私はリーダーになりたいのか?なれるのか?」

という言葉がめぐっていました。


コーチングの中で話しを伺うと、

Aさんは「私はリーダーに向いていないのではないか」

という思いがあり少し辛そうでした。


「リーダーは強くて、自分の考えをどんどん示して、

指示を出して部下を導いていかなければいけないと思うと、

私はそういうことをやりたいのだろうかと疑念がわいてきます」

とおっしゃいます。


周囲のリーダーを見回すと、

部下の思いをくみ取らず強引な進め方をするリーダーが多くいました。


Aさんはそういうときにうまく間に入り、

部下を支援してうまく進めてきました。


Aさんは、周囲のリーダーと同じようにするのが

リーダーなのなら自分のやりたいことではないと思うようになりました。


リーダーはこうでなければならないという思い込み

Aさんのルミナスパークを見ると、多くの強みがあります。

結果を出していくことに喜びを感じる

「結果重視」の赤だけでなく、

人を支援することに喜びを感じる

「人間重視」の緑の強みも持ち合わせています。


これまでも、困っていそうなメンバーがいたら気づいて声をかけ、

仕事がうまくいくように支援してきたのはこれらの強みを発揮してきたからです。


ルミナスパークのグラフにも緑と赤の両方のスコアが高いことが現れています。

ルミナスパークでは相対する強みを両方持ち合わせていることを「パラドックス」といいます。

両方を持っているのでバランスを取りながらうまく使い分けています。


Aさんは仕事で結果を出していくには自分だけでなく、

周囲もうまくいかせることが重要だと考えています。


それはリーダーとして強みとなる捉え方ですが、

ご自身では気づいていませんでした。


こうあるべきというリーダー像に

自分をあてはめようとすると無理があり、

苦しく感じていました。


ルミナスパークを詳しく見てみると、

本来は持っているのにまだ発揮されていない強み“隠された宝”があります。

「主導力がある」や「革新的」です。


Aさんはこれまで上司がその部分を担っていたので、

あまり使っていませんでしたが、

本来持っているので発揮しようと思うとうまく発揮することができる強みです。


「リーダーとは強く引っ張らなければならないと思い込んでいたけど、

人を支援しながら結果を目指していくリーダー像もありえて、

それだったら私でもやっていけるかもしれません」とおっしゃいます。


私らしいリーダーシップを発揮する

Aさんは、ルミナスパークで

自分の大事にしている価値観や強みに気づくことで、

「自分らしいリーダーシップの発揮の仕方があるなら

リーダーになっていくことを挑戦していきたい」

と考えるようになりました。


オーセンティックリーダーシップという言葉があります。

自分らしいリーダーシップの発揮です。


例えば

「リーダーは自らビジョンを描き、

そこに強く導いていく存在であるべき」

というリーダー像がありますが、

これもリーダーシップの発揮の仕方の一つです。


価値観がより多様化する社会では、

こうあるべきというリーダー像に自分をあてはめていくのではなく、

自分の強みを活かした自分らしいリーダーシップの発揮の仕方を

磨いていく方が自信が持て、

周囲ともよくコミュニケーションがとれ、

生産性が高まることがわかっています。


一人ひとり自分らしいリーダーシップの発揮の仕方は違うのです。


Aさんは、コーチングを通して、

リーダーとは何かという概念が変わりました。


「リーダーが人の成長に関わる存在ならば

挑戦していくのに価値があることだと思います」

とおっしゃいます。


今は部下とのコーチングの時間を取り、部下の成長を楽しんでいます。


嬉々として部下の成長を話すAさんは、

「人が成長するチームを作っていきたい。」

というビジョンを持っています。

その姿に迷いは感じません。


自分らしさを理解することは、

自信を持ったリーダーシップの発揮に磨きをかけることに繋がります。


あなたはどんなあなたらしいリーダーシップを発揮しますか?

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