困っていなければ「障害」はただの「違い」

こんにちは。スパークラボの津田友恵です。

11月も半ばを過ぎ、秋が一段と深まりました。

今年の紅葉は都内の街並みでも色づきがよいように感じています。


秋の夜長に、今日は一冊の本をご紹介したいと思います。

10歳から知りたいバリアバリュー思考 自分の強みの見つけかた』です。


バリアをバリューに変える、ものの見方「バリアバリュー」

著者の垣内俊哉さんは、子供の時から骨が弱いという障害を持ち、車いすの生活でした。


周囲の人に支えられながらも、ときに周囲からの関わりに傷つき、葛藤を抱えながら困難を乗り越え、大学在学中に親友と株式会社ミライロを設立した起業家です。現在は事業の傍ら、企業の社外取締役を務めたりや大学で授業もされたりしています。


子供のころは、学校の先生からの「休み時間に垣内くんと遊んであげる人?」という言葉で、自分は誰かに遊んでもらう存在なのかとショックを受けたり、掃除をせずに友達とサボって遊んでいても自分だけは叱られないという特別扱いに違和感を覚えたりします。


どうしたら「遊んであげる」ではなく「遊びたい」と思われる存在になるだろうと自分と向き合いはじめます。


―自分の得意なことは?

―苦手なことは?

―楽しいことは?

―面白くないことは?

と考えるうちに「バリアバリュー」という考えを持つようになります。


バリア=障害、弱み、コンプレックスのことですが、気にせず、困っていなければバリアにはならず、違いでしかない。例えば、足が遅いということを弱点と捉える人もいれば、気にしない人もいます。「バリアバリュー」は障害や弱点を価値に変えるという考え方です。


例えば「飽きっぽい」というと弱みのように聞こえますが、「好奇心旺盛」とも言えますね。障害や弱点を克服すべきものと考えるのではなく、そこに「価値」「強み」を見つけて欲しいと垣内さんは言います。


他者、社会、未来と向き合い、個性が価値になる

高校生になった垣内さんは恋人ができ、外へ出ていく自信がつきました。しかし「こんな自分と一緒にいるのは本当は恥ずかしいのではないか」と勝手に思い込んで、恋人を怒らせてしまいます。


社会にはいろいろな人がいることを学びます。また、はじめてのアルバイトの経験から、自分の弱みと思っていたことが強みとして活きる体験をし、自分だからこそ社会に提供していける価値があるのではないかと未来に向き合っていきます。


垣内さんの体験を読んで、私も学生の頃恋人に「もっとかわいい彼女の方がいいのではないか」なんて思ったこともあったことを思い出し、とても身近に感じました。


人は誰しも弱みやコンプレックスを持っています。でも捉え方次第で、それは他者との違いであり、あなたにしかない価値とも言えます。


例えば、

思いつきで動く→行動力がある

空想好き→アイデア力

などです。


あなたがバリアだなと思うことは何ですか?

そこにはどんな価値がありますか?


マンガで書かれているので小学生でも楽しめます。

大人の私も勇気をもらえる一冊です。

10歳から知りたいバリアバリュー思考 自分の強みの見つけかた

垣内俊哉 著(株式会社KADOKAWA)

Spark Lab

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