EQ=「自分と他者の関係性を上手く扱う能力」
Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。
ここ1週間ほど、SNS上で入学式の晴れ晴れした親子写真をたくさん目にします。
新しいスタートを切った皆様、おめでとうございます!
新しいスタートを切ったとき、ワクワクすると共に、
新しい人や組織になじめるか、ドキドキしますよね。
以前転職した際、大した仕事もしていないのに
1週間目はものすごく疲れてしまい、
夜起きていられなかったことを思い出します。
初めて会う人達の中でどう振る舞えば良いか
察知しようとアンテナを張り巡らし、
ものすごくエネルギーを使っていたのだと思います。
人と関係を築く能力として「EQ」という概念があります。
今日はEQとルミナ・スパークの関係について書きたいと思います。
EQとは
「IQ」という言葉は知っている方が多いかと思います。
「知能指数」と訳され、テストで計ります。
いわゆる「頭の良さ」を計るというイメージがあると思います。
それに対し、「EQ」とは、「Emotional Intelligence Quotient」の略称で、
「自分と他者の関係性を上手く扱う能力」です。
「EQ」には
「自分の感情を認識する」
「自分の感情をコントロールする」
「他者の気持ちを認識する」
「人間関係を適切に管理する」
という4つの領域があります。
この中で、
「自分の感情を認識する」
「自分の感情をコントロールする」が上手く行かないとき、
情動(つまり強い感情)に脳が支配される
「扁桃体ハイジャック」が起きている可能性が高いということです。
「扁桃体ハイジャック」が起きている状態とは、
例えば誰かの表情や言動に接して「思わず反射的に」
萎縮したり、怒ったりしてしまっている状態です。
この状態は誰にでも起ることですが、
EQを高めるためにはこの「思わず反射的に」のところで一度立ち止まり、
選択的に感情が出せることが望ましいのです。
「扁桃体ハイジャック」が起きやすいとき
では、「思わず反射的に」はどのような時に起きやすいのでしょうか?
1つ言えることは、自分が大事にしていること、
当然だと思っていることに相手が反していると思ったときです。
例えば、人に迷惑をかけるのはいけないと強く思っている人は、
他人の迷惑を意に介さない言動を取る人には
思わず感情的になるかもしれません。
ルミナ・スパークでは、4つのカラーで人の嗜好性の傾向を分け、
自分のカラーと、他の人のカラーのコミュニケーションの違いを認識することで
よりよい関係性が築けるようサポートしています。
緑、青、赤、黄の4色がありますが、
どれかのカラーに個性がくっきり分かれるわけではなく、
個人が様々なカラーを個人が内蔵します。
ただ、特に強く出るカラーというものがある方が多いです。
カラーは赤と緑、青と黄がそれぞれ真逆のコミュニケーション傾向を示します。
そのため、この組み合わせでは特に相手の意図を誤解し、
「扁桃体ハイジャック」を引き起こすリスクが高いのです。
例えば、はっきり伝えることが誠意だと思っている「赤」の人がズバッとものを言うと、
「緑」は扁桃体ハイジャックを起こし、萎縮する可能性があります。
「緑」はなるべく角がたたず、ソフトな言い方が誠意だと思っているので、
「赤は誠意がない」「自分を攻撃している」と思わず感じるからです。
逆に、はっきり言わない「緑」に対し、
赤は「緑は誠意がない」「何かを隠している」と思い、
扁桃体ハイジャックを起こしてイラつく可能性があります。
論理的に、順序だって話すことが大事だと思っている「青」が
段階的に細かくものを話すと、
「黄」は扁桃体ハイジャックを起こして関心を失う可能性があります。
「黄」は自由に直感でものを話してくれることが誠意だと思っているからです。
逆に、直感で話す「黄」に対し、
青は「黄は誠意がない」「ちゃんと考えていない」と思い、
扁桃体ハイジャックを起こして自分の殻に閉じこもる可能性があります。
これらカラーの例はわかりやすくするためにステレオタイプ的に書きました。
実世界では人はもっと複雑で、時と場合と相手によって傾向が変わるし、
一人一人コミュニケーションの個性があります。
ここでお伝えしたいポイントは、
「こういう言動は誠意がある・ない」という判断は
自分のコミュニケーションの嗜好性に基づいているということです。
自分が好まないコミュニケーションを取る相手に接すると、
私達は反射的に相手の言動の背景に悪いの意図があると思いこみ、
扁桃体ハイジャックを引き起こしがちだと言うことです。
しかし、自分が表面的な言動だけで判断し、
相手の真意を誤解しているかも、
ということを立ち止まって考えることが出来れば、
扁桃体ハイジャックを起こさずに落ち着いて相手と関係性が築けます。
誰かに対して「なんでこういう言い方をする?!」と思ったとき、
ちょっと立ち止まってみませんか?
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