コミュニケーションは足りていますか?

今年度からルミナスパークを使った対面でのチームビルディングワークショップのご依頼が増えています。直接コミュニケーションをとる機会が減った中で、ここでお互いを深く理解し、チームで共に成果を出すチーム作りをしたいという思いが強いようです。


そんな中で出会った一コマについて、書いてみたいと思います。


「コミュニケーションは足りているよね」

先日、ある企業のチーム10名で、ルミナスパークを使ったチームビルディングワークショップをしました。そのチームは、赤と青の色のメンバーが多く、数名緑のメンバーのいるチームでした。ルミナスパークで自分とメンバーを深く理解する中で、チーム力を高めるためにそれぞれ自分がとるべき行動が見え始めていました。


ワークショップの後半、チームメンバーのカラーやスパークマンダラ上の位置を一枚のシートにプロットする「チームマンダラ」を見ながら、自分たちのチームの文化についてディスカッションする場面がありました。チームの文化とは、「チームの構成員間で共有された考え方に基づく、チーム全体の行動原理や思考様式、コミュニケーション様式」のことです。意識的に大事にすべき価値観に基づいて生み出される文化もあれば、無意識的に作り出される文化もあります。


チーム文化の強み、弱み、これから変えていくことを話し合います。ディスカッションが始まると、リーダーが第一声「コミュニケーションは結構とっているから足りているほうだよね」と言いました。


コミュニケーションのニーズは人それぞれ違う

リーダーがそう話したあと、うなずくメンバーと、ちょっと同意しているようには見えないメンバーがいました。

あるメンバーは「チャットのやり取りも活発で、わからないことがあってもすぐに教えてもらえて助かります」と。「そうだよね」とリーダーと同意しあっています。どうも仕事を進めるために必要な情報がすぐに共有できるというチームの強みがあるようです。


私はファシリテーターとして、同意していない様子の方に声を掛けました。

「何か話したいことがあるように見えますが、何かありますか?」


その方は少しづつ話してくれました。

「確かにチャットは活発で、どんどん書き込みされているなというのはわかります。でもコロナで直接会って話す機会が減ってから、その人が最近面白かったこと何なのとか、嬉しかったこと何なのとか話せていないんです」と。


どうも仕事やタスクに関わる情報は共有されている方だけれども、その人自身についてのことが話されていないことで「コミュニケーションが足りていない」と感じている方もいたのです。その方の一番強いカラーは緑でした。


この方がそう話してくれたことで、同じように感じている方たちも同様に話してくれました。


この話を聞いて、リーダーは「仕事に直接関係ない話を私は必要ないと思いがちで、さっきも『コミュニケーション足りているね』と言ってしまったけど、足りてないと感じている人もいるんですね。気づいていなかった」と、チームとしてのコミットメントとして、ちょっとしたブレイクの会話も大事にすることを決めました。


コミュニケーションが足りているかどうかは、ひとりひとり感じ方が違います。話されている時間だけでなく、何が話されているかでも違ってきます。


あなたのチームメンバーは、コミュニケーションが足りていると感じていると思いますか?

ぜひ聞いてみてください。

Spark Lab

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