あなたの目標、本当にしっくりきていますか?

Spark Lab(スパークラボ)の清川絹です。


能登半島地震の被害に遭われた皆様に、

心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復興をお祈り申し上げます。


さて、2024年最初のメールマガジンになります。

いつもお読みいただきありがとうございます。

今年も引き続き、よろしくお願いします。


年始と言えば、「今年の抱負は?」と聞かれ、

何か答えるものの、その場限りでその発言は忘れる、

「目標設定」とは縁遠い子ども時代を過ごした私ですが、


今日は、「目標設定」が嫌いで苦手な私が考える

自分らしい目標設定について考えてみたいと思います。


目標設定と聞くと、できる気がしない、

道半ばで挫折する気がする、

モチベーションが湧くどころか下がるという方に

読んでいただきたい投稿です。


目標設定、挫折組の感覚

目標設定と言えば“SMART”が有名です。

Specific(具体性), Measurable(測定可能), 

Achievable(達成可能), Relevant(関連性), 

Time-based(期限)という、あれです。


会社員をしていたときは、社内ではMBOが導入されていて、

形の上では目標を立てたり、評価したりはしていました。

*MBO(目標管理制度):
組織の目的や目標にマッチした個人の目標を設定し、達成度を評価する管理手法


会社の目標設定は、
会社や部署、上司の意向があるところからスタートするので、
社会人として必要に応じた「対応」をすることはできましたが、

正直、面白くもなければ、
成長実感もやる意味も感じていませんでした。


その後、会社という枠組みから出て、
本来であれば、いよいよ目標設定が大切になる段階で、
私は「はて、自分は何をやりたかったんだっけ?」と迷子になったのです。


誰もノルマを与えてこない、誰に何を期待されているのかもわからない環境で、
私は何をしようとしているのか?
自分が何を目標としていけばいいのか?
さっぱりわからなくなりました。


私にとっては、「他者の期待に応える」のが目標だったようです。


自分のキャリアや人生といった、
自由に描いていいことについては、
脳がフリーズし、正に思考停止状態になってしまいました。


「目標が描けない」というか、
何を設定してみてもしっくりこないのです。


なぜ、目標設定がうまく行かないのか?

目標が描けない理由には

・ビジョンや動機の不足

・過去の挫折経験による後ろ向きな気持ち

・不確実性の感覚が強い、現実味が低い

・計画、サポート、資源の不足

などがよく言われます。
私の場合には、全てが勢ぞろいしていた気がします。


どこに向かうがクリアでないため、
何のために何をやるのかがわからない上に、
MBOの経験を通じて「後ろ向きな気持ち」もたっぷりあります。


当時、業務委託でお仕事をいただいていたので、
実際、目標がなくても、特に問題がなかったことも手伝い、
そもそも「自分の興味があることは何なのか、仕事として何をしたいのか?」という
大きな課題とは、長い間、睨めっこしていました。


どうやったら、「目標」が機能するようになったか?

さて、そんな私も、少しずつ、目標が作れるようになってきた今、
何を意識しているかを書いてみます。


それはとてもシンプルで、まずは目標を
「好奇心や興味が湧くことをいろいろやってみる」にすることです。


「内発的動機」という言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。


何かをするのに、自分自身で楽しいしやりたいと思う。
好奇心や興味が働いている状態です。
この状態にあると、自分から進んで何かをやり遂げることができます。
目標という目標が特になくても、前に進みます。


私の場合、楽しいこと、やりたいことをやることを、
なぜか自分に禁じているところがありました。


読書をすること、セミナーに行くことも、
どこか趣味の一環としてとらえていて、
「仕事ではないことにうつつを抜かしている」感覚です。


好奇心や興味が湧くことは言わずもがな。
いつどこで仕事に繋がるかわからないことをやって
「時間を浪費してはいけない」と思っていました。


そこで、仕事かプライベートかを一旦考えないようにして、
興味や価値観に素直に従ってみることにしました。


それを繰り返すうちに、
自分の好奇心や興味がどう仕事に繋がるのかがわかるようになり、
積み上げ式で、一つずつ「今の一歩」を決めて、
小さな目標とするようになりました。


一般的な原則がすぐにピンとこなくても大丈夫

「数値目標を立てよ」と、よく言われます。

私も「もっと売上を上げたい」という思いはありましたが、
そこから思考をスタートすると頭が働かないので、

まずは遠回りに見えても、
自分の興味や好奇心が続くこと、
成長実感が持てること
達成感を味わえることを積み重ねることで、
最終的に、数値のイメージが湧くこともあると感じます。


「長期目標」の大切さもよく言われます。

これは、相変わらず苦手ですが、
私の中では一曲、テーマソングがあって、
それを「ビジョン」として持っていることで、迷子にはなっていません。

ちなみに、槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」の中の
「みんなの笑顔が広がっている」世界観を目指しています。

何か新しいことを始めるときには、
この世界観に「繋がってそうか」を
感覚で捉えることにしています。


目標が機能しない時には、
以下のような理由も考えられますので、
もし当てはまるようでしたら、参考にしてみてくださいね。

・興味や価値観とずれている

・「あるべき」ことから決めている

・外部からの圧力が強い

・報酬や認知度UPなど、自分の外側のことを成果として求めている

・達成感が感じられない

・自由度が低い

・ストレスや不安が大きい


大切な2つのこと

私の中で、重要だったのは、
自分の興味や好奇心にまずは素直になってみることです。

もう一つは、周りの評価という判断基準を一旦手放すことでした。

周りの期待に応えることはとても大切ですが、
きちんと行動を積み重ねていれば、後から必然的についてくる結果です。


あなたが、「目標設定は苦手」と思っている方でしたら、
自分が興味が持てる(かもしれない)ことを5分だけやる
というのをまず最初の目標として、積み重ねてみて欲しいなと思います。

Spark Lab

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