心の声、聞いていますか?

先日、子供も夏休みになったので、

ディスニーシーで新しくできたアトラクションを楽しんできました。

どっぷり夢の国につかってきましたが、

搭乗の仕組みも変わっていて、

アプリを駆使し、課金システムも使って乗り切りました。

小学生の息子は、「夢を見るには、金がいる」と

とても現実的なことを言っていました。


もう一つ、夏休みに楽しみにしていたのが、

映画「インサイドヘッド2」です。

この映画、ご存じでしょうか。

自分の中のいろいろな感情

前作「インサイドヘッド」では、

幼いライリーを支えるヨロコビやカナシミが

彼女の成長を見守ってきましたが、

今作ではライリーは高校入学を控える思春期になり、

シンパイをはじめとするそれまでになかった

「大人の感情」たちが姿を現します。


アメリカでは、「アナと雪の女王2」を超えるヒットになっているそうです。

ディズニーのアニメ映画ですが、

日本でも大人が見て涙する人も多いと話題になっています。

今回はネタバレはやめて、ぜひご覧頂きたいと思うのですが、

自分の内側の感情がキャラクターとなったアニメ映画に、

なぜ大人も心動かされるのでしょうか。


どんな感情をもってもいい

私たちの感情には、喜びや嬉しいといったポジティブなものだけでなく、

心配、羨ましい、怒りといったどちらかというとネガティブな感情もあります。


以前、コーチングをしていたクライアントでこのような方がいました。

企業で部長職として仕事をしていました。
彼は上司である担当役員と折り合いが悪く、
評価も低く、彼は理不尽な要求や叱責を受けていました。
お話していてもエネルギーが低く、自信を感じられませんでした。


「上司からのそのような関わりにどう感じているんですか?」
と私が問いかけると、

「何にも感じてないです。やるべきことをやるだけです」

こうおっしゃいます。まるで自分が感じていることにふたをしているようです。


人には「感じていること」、「考えていること」、「行動していること」がそれぞれあり、

選択をしています。

人は特に、自分のネガティブな感情から目を背けがちです。

その理由はいくつか考えられます。

「そのように感じる自分は悪いやつなのではないか」

「感情を受け止めてしまったらどうなってしまうかわからなくて怖い」

という思いが意識的もしくは無意識的にあります。


でも本当は、あなたがどう感じるのか、どう考えるのかは自由です。

なぜなら、その上で行動を選ぶことができるからです。

そうお伝えし、もう一度クライアントに

上司からの関わりについてどう感じているか聞きました。

「本当はむかつきますよ。部下の前でも恥をかかされて、頭にきます。

こんなこと言っていいのかな。」

クライアントは続けます。

「むかつくんですが、上司の話は一理あるところもあるんです。

だから、自分の部と部下を守るためにも関係を壊したいとは思いません」

ご自身に言うように、話されました。

少し表情にはエネルギーが感じられました。

自分の感情を受け止めた上で、考え、改めて行動を選択したからでしょう。


自分の負の感情を受け止める

自分の負の感情を受け止めること、それは自分の心の声を聞くことです。

「そう感じているんだね」と、自分で自分に伝えてください。


自分の感情を無にして頑張りがちな大人こそ、必要なことなのかもしれません。

それを見せてくれるライリーの物語は、大人の心も揺さぶるのだろうと思います。

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