シンガポールで感じた“多文化共存”のリアル

Spark Lab(スパークラボ)の清川絹です。

今日は、昨年末に訪れたシンガポールでの体験についてお話ししたいと思います。

今回の旅行では、大学時代に国際交流サークルで一緒だった仲間のお家にお世話になり、「多文化国家」に駐在する一家のリアルな日常を垣間見ることができました。

シンガポールに住み始めてから、「いろいろなところを探検した!」と、嬉々としてあちこちに案内してくれ、おかげでシンガポールのユニークな生活スタイルや文化的背景を知る貴重な機会を得ました!


シンガポールの多文化性と日常生活

先進国、キレイな国、というイメージなシンガポールですが、なんといっても、民族や宗教が多様でありながら、それぞれが共存している国ならでは、というのでしょうか、アジアらしい一面も合わせ持つのがとても印象的でした。

学校が民族ごとに分かれていると思えば、一方で、どの街に誰が入っても問題ないという開放的な一面もあり、さらに、街中では英語(シングリッシュ)なのか中国語なのかマレー語なのか、私にはまったくわからないような言葉が飛び交い、異文化が融合した独特の雰囲気が感じられました。

生活スタイルについても興味深い点がたくさんありました。物価は高いものの、外食文化が発展しているため、市場やホーカーセンター(屋台の集まり)は、比較的リーズナブルに活用できるように政府の運営補助があるそうです。また、家庭のキッチンは日本に比べて狭く、食洗機などの設備も少ないとか、現地ではお手伝いさんを雇うことも一般的なため、家の中の洗濯スペースには、メイドさん用のトイレがあるなど、東京と同じように地価が高いにもかかわらず、家のスペースの優先順位には文化が現れていました。


ホーカーセンター楽しい!

シンガポールと言えばホーカー。ローカルフードがたくさんあり、まさに食文化の宝庫。カヤトースト(ココナッツジャムとバターのトーストを温泉卵につけて食べる)&コピ(練乳入りの甘いコーヒー)に始まり、ホッケンミー(エビの出汁を使った焼きそば)、フィッシュボールヌードル、ロティプラタ(具の入った小麦粉ベースの焼いたもの)、チキンライスなど、リーズナブルな価格で楽しむことができて、異文化好きの私はワクワクが止まらない環境でした。

特に驚いたのは、地元の人々の多さ。いつ行ってもにぎわっていて、人気のお店は行列ができていました!何度か食事をしましたが、地元の人々に愛される理由がよく分かります。


ショッピングスポット

ラッキープラザ(フィリピン人街)とムスタファセンター(インド人街)

ラッキープラザは、フィリピン文化が感じられるショッピングスポットです。ここではフィリピン系の美容院や食品を売る商店が多く、小さなフィリピンのよう。日本ではあまり触れることのないフィリピン文化。センター内は広いし似たお店が多いしで、方向音痴な私は迷子になりそうでした(笑)。

リトルインディア地区にあるムスタファセンターは、インド人文化が色濃く感じられるところですが、24時間営業で安いお土産も手に入る!と、日本人も多く来ていました。シンガポールが多文化なことを象徴するかのように、化粧品にしてもお菓子にしても、いろいろな国のものが集められていて、スーパー好きの私は一日いても楽しめそうな場所でした。

どこにいってもアジア感あふれる活気あふれる雰囲気と、さまざまな言語が飛び交う光景には、目を見張るものがあります。


語学力と異文化適応力

シンガポールは一見するとグローバルな都市ですが、いわゆる標準的な英語が通じない場面も多々ありました。食べ物を注文する際に、持ち帰りか、ここで食べるかとか、サイズを伝えればいいだけなら、問題なくできるのですが、そもそもメニューが理解できず、何を聞かれているのか見当もつかないこともありました。写真を見せてくれて解決することもありましたが、いくつか買ううちの、ひとつだけテイクアウトにしたい、など、希望を伝えるのは四苦八苦したこともありました。語学力というよりは、諦めない力という点で、異文化に順応するための良いトレーニングになりそうです。


子供たちへの影響

駐在という観点で、子どもたちの生活はと言うと、親の異文化対応力が子どもたちに与える影響も大きいと感じました。現地人との関わりを積極的に持たせるか、日本人学校などの環境で、日本と同じように生活させるかで、どんな成長をして帰国するかは全く違いそうです。

それぞれの価値観がありますが、こういった異文化に触れることを当たり前にしていると、自然と、「自分とは違う行動をする人」への受容力は上がっていくことは間違いありません。


グローバルな時代を生き抜く力

この旅を通じて、改めてグローバルな時代を生き抜く力とは何かを考えさせられました。異文化での生活は、まったく新しい文化に触れてカルチャーショックを感じた時に、自分をマネージし、柔軟に対応する力を養う場だなと改めて感じます。

現代ではLINEなどを通じて日本の友人と簡単に連絡を取り続けることができるため、昔のように繋がりが途絶える心配は少ないですが、それでも、日本にい続けている友達にはわかってもらえないような、びっくり異文化体験や大変な思いをすることもあるはず。

どこにいても避けては通れない、「自分とは全く違う」人達と、コミュニケーションを取ったり、一緒に何かを成し遂げていくことが求められる時代に、私はひとりの母親として、娘に何がしてあげられるだろうか、と改めて考える機会になりました。

改めて、どこにいても異文化に触れる機会を大切にしていきたいなと思います。

Spark Lab

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