Vol. 06 「私、二重人格ですか?」

皆様こんにちは。

Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。


さて、3回シリーズ

「コーチングをしているとよく出会う反応」の2回目です。


今回は誰もが持っている、

自分の中の相反する要素について考えてみたいと思います。


私は人前でしゃべる仕事をしています。

また、特に仕事の場で自分の意見をはっきり言うことに躊躇がありません。

議論することも好きです。


そんな私を見て、多くの人は

「社交的でいつもたくさんの人と交流していそう」

「長い休みはいつも海外旅行に行っていそうだ」

と言います。


でも、実は私は、ある程度限定された数の友達とじっくり交流し、

新しい友達を作るのが苦手です。

多くの人が集まる場に行くのも苦手です。


SNSも好きではなく、

人の投稿に「いいね!」を押しても、自分のことは投稿しません。


休みの日は一人や家族とゆっくりと静かに過ごすのが好きで、

人に会いに出かけることはあまりありません。


土日・祝日はプライベートのメールすら読まないようにしています。



「どちらか」ではない


そんなプライベートの話をすると、

仕事場でしか私を見たことがない人は

「えー?!意外!」と言います。


「どっちが自分らしいの?」と聞かれたりします。


しかし、私としては「どちらも自分らしい」としか言いようがないのです。

どちらの時も無理はしておらず、その瞬間はとても快適なのです。


コーチングをしていると、同じように

「反対の性質があるのです。私って二重人格でしょうか?」

と、まるで何かの病を抱えているように心配する人がいます。


しかし、人間ってそんなに単純なものでしょうか?


状況、相手、気分、なんとなく(?)で色々な性質が顔を出す、

というのが人間の自然な姿のような気がします。



「矛盾」を抱えているからこそすばらしい


私の「ルミナ・スパーク」の結果を見ると、

「協力的」と「競争心」という相反する性質が両方高いことがわかります。

     ↓ ↓

「協力的」(全員の利益を大事に考えるチームプレーヤーです)

「競争心がある」(意志が強く、勝ち負けにこだわります)


この2つの性質は、データ上は「逆」のものとされています。

その両方が見事に高いのです。



考えてみると、自分は確かに

「いい仕事がしたい、他より勝りたい」という気持ちがあります。

しかし、「他の人に勝ちたい」という気持ちは昔からあまりありませんでした。


一方、仕事では、

「皆が協力して、チームとしていい成果を出せるようにしたい」

と思うことが原動力となって働いています。


「逆」の性質がうまく補い合って自分のやる気を支えてくれている、と思うのです。



「二重人格ですか?」と聞かれる方には、

「両方の性質をうまく使っているのでは?」と問いかけます。


そうすると、不思議と逆の性質を上手に使えている自分に気づいて驚いてくださいます。


人間は、100か0かで生きているわけではなく、

色々な状況に合わせて生きていけるよう、

色々な色を足し合わせた形で「柔らかく」作られていると思います。


矛盾を持っているならすばらしい!


むしろ「今この瞬間はどれをつかおうか?」と楽しむとうまく生きていける気がします。

Spark Lab

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