Vol. 07 「自分に貼っているレッテル」
スパークラボの津田友恵です。
私が「コーチングをしているとよく出会う反応」は、
自分自身へのレッテル「私はそういうタイプだと思っていました」です。
SNSで流れる心理テストや、研修で受けるタイプ分け診断など、
いろいろなタイプ分けテストを目にする機会があります。
私自身もタイプ分けテストを受けてきましたし、
それを使ってコーチングや研修をすることもあります。
「そうそう私はそういうタイプ。あの人はそういうタイプ。」
というのは面白いし、
相手とコミュニケーションを取るヒントにもなり便利です。
ただときに弊害もあるようです。
ある女性営業マネージャーをコーチしたときのことです。
(*掲載許可をいただいております)
彼女は新しい仕事を任され刺激的な反面、
メンバーとうまく役割分担ができずエネルギーが下がっていました。
ルミナスパークの強みを見てみると、
「社交的」※1もとても高いのですが、
「物事にひかえめ」※2の強みも本来は持っているようです。
ただ日常では活かされていない“隠された宝”※3です。
※1「社交的」 ・・・人と積極的に関わる 社会的に自信がある おしゃべり
※2「物事に控えめ」・・・ 少人数のグループを好む 人脈作りに時間がかかる 無口
※3「隠された宝」・・・「内在」で持っているのに「日常」で発揮されていない強み
彼女はこう話します。
「実は人との関係づくりに時間がかかることがあるし、一人の時間も好きなんです。
けどタイプ分けテストでも周囲からも社交的で明るいタイプと言われてきたし、
それが営業をする上での強みで、自分でもそういうタイプだと思ってきました。
営業なのだから社交的じゃない部分はよくないことと思っていました。」
自分に貼っているレッテルは?
人はタイプテストや周囲から言われてきた言葉から、
知らず知らずのうちに自分自身にレッテルを貼っていることがあります。
ルミナスパークを使うことで、自分自身の強みを観察する解像度が高まります。
本人は言われてみると思い当たることもあるようです。
実は私も「私は明るく新しいことが好きなタイプ」という
レッテルを自分自身に貼っていました。
確かにそういう面もありますが、
新しいプロジェクトが立ち上がるときなど
「楽しそう」だけで進めることができないことがあります。
以前はその自分の内側に感じる「慎重さ」を
“よくないこと”のように思っていました。
レッテルに合わない自分に気づき、活かす
私が自分自身の中にある「慎重さ」を感じる時、
今はそれも強みの一つであることがわかっているので、
「慎重さが働いているのね」と受け止め、
むしろそのアンテナを活かしています。
先ほどの彼女も、静かに考える時間を大事にし、
関係が気になるメンバーへも「明るく楽しい」ではなく、
じっくりと伝えることを心掛けるようにしたらうまく思いが伝わり始めたようです。
自分自身を深く知ることで自分に貼っていたレッテルに気づくことがあります。
あなたは自分にどんなレッテルを貼っていますか?
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