人間重視と結果重視
こんにちは!
Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。
皆の先導役・まとめ役になりがちで、
会議などでは、その場をまとめようと、
思わず発言してしまうことが多い私です。
しかし、最近始めたボランティアの集まりでは、
自分よりも更に先導役・まとめ役が上手い人たちがいて、
会議でほとんど発言せず、黙って聞いていることが多く、
それが心地良いことに気づきました。
ああ、こんな役割でいられる場もあるんだ、と新鮮です。
何でも相対的ですね。
さて、今日はルミナ・スパークの8つのアスペクト、
人間重視と結果重視についてお伝えしたいと思います。
2つのアスペクト:人間重視と結果重視
『人間重視』と聞くと、「思いやり、穏やか」のようなイメージでしょうか?
『結果重視』は、「やり通す、強い」というようなイメージがあるかもしれません。
この『人間重視』と『結果重視』も、ルミナスパークでは
ひとつの軸の両端にあるアスペクトです。
「あなたはもっとできるのにもったいない!!!」
私の仕事は、主に企業の方に向けて
リーダーシップ開発などのプログラムを通して
「人が持って生まれた素質を最大限発揮するお手伝いをする」
というものです。
常に「あなたはもっとできるのにもったいない!!!」と思って仕事をしています。
そういう意味では、『人間重視』が
仕事の原動力になっている部分があります。
実際、私のルミナ・スパークの結果では、
チームとしての調和や人の感情を大切にする『人間重視』の中で、
特に『協力的』という要素が高いという結果が出ています。
しかし、自分の中の素質でより強いのは
果敢に挑戦し、結果に繋げることを重視する『結果重視』です。
この素質は、『タフ・競争心がある・論理的』という要素がありますが、
これら全てがとても高い、というのが私の特徴です。
話を戻しましょう。
私の特徴は、
「あなたはもっとできるのにもったいない!!!」という純粋な気持ちを、
とても『結果重視』なアプローチで実現しようとすることです。
しかし、この気持ちは必ずしも意図通り伝わるとは限りません。
『人間重視』の『結果重視』が誤解を生んで・・・
ある時、企業のリーダーの皆様にワークショップをしていたときのこと、
「あなた達はもったいない!こう考えずにこう考えればもっと上手く行く!」
という意図の話を力説していました。
すると、参加者の方が突然、不快感を表した調子で
「ダメだ、ダメだと言われると嫌な気持ちになります。
もう少し前向きな話しをしてもらえませんか?」
とおっしゃったのです。
私は前向きな話しをしているつもりだったので、
少しショックを受け、一瞬返す言葉が見つかりませんでした。
後で思い返すと、自分の意図を伝えようとしすぎた結果、
使っている言葉や語調が攻撃的になっていたのだと思います。
過去にも、「相手のためになんとかしないと」という思いが強いときに限って
「冷たい」「きつい」と人に言われ、傷ついたことが何度かありました。
これは『結果重視』と『人間重視:』の
バランスがおかしくなった結果なのだと思います。
結果を『人間重視』で実現する
まだまだうっかりすることがありますが、
今自分が取り組んでいるのは今までと逆の
結果を『人間重視』で実現しようと意識することです。
そのためには、
「一旦一息ついて状況を俯瞰する」
「一気に最上の結果を求めようとしない」
ことが自分にとって必要なのだと思います。
最近は、元々持っている『人間重視』素質を意図的に活かし、
他の人に助け船を出してもらうよう、
意図的に立ち止まることを意識しています。
『人間重視』と『結果重視』は「反対」ではない
対比されやすいこれら2つのアスペクトは、
実はお互い相関し合うものです。
「もっとできる!」という人間重視な思いを持ちながら、
伝え方がつい結果重視になってしまうように、
私の場合、動機と手段、と言う形で
お互い入り組んで関係しています。
自分の動機や意図が、
相手にきちんと受け取ってもらえるようなコミュニケーションになっているか、
見なおしてみると誤解が減るかもしれません。
また、相手の伝え方を額面通り取らず、
その奥の意図を考えてみると、ストレスが減るかもしれません。
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