自分と違う傾向の人とのコミュニケーション
こんにちは!
Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。
「あの人は何であんな言い方をするんだろう?」
「そんなつもりはなかったのにどうしてそんな風に思われてしまうんだろう?」
そう思う経験、誰にでもあると思います。
そしてそれで悩んだり、ストレスを抱えたりすることも多いですよね。
今回からは「自分と違う傾向の人とのコミュニケーション」について書いていきます。
本当のこと
確か7-8才くらいの時でしょうか?
親に
「あなたは子供だから本当のことは言わないでおいたんだよ」
と言われました。
その「本当のこと」が何だったかはすっかり忘れてしまっているのですが、
「子供だから本当のことを言わないとはどれだけ馬鹿にしてるんだ!」
と心底憤ったことは覚えています。
大人になってからも、上司に
「君の言ったことは間違いだって調べたらわかったよ。まぁあの時は言わなかったけどね」
と言われて猛烈に傷ついたこともありました。
「なんでその時にすぐ間違っていたって教えてくれないんだ?!」
と悶々とし、今でも時々思い出すくらいです。
隠している?
自分の考えをなかなか話してくれない人との会話は、正直苦手です。
ある集まりでご一緒の方と、たまたま帰りの電車が一緒になったことがありました。
こちらから色々聞いたり、自分の話をしたりするのですが、その方は静かに微笑み、
一言二言返して下さるだけです。
向こうからこちらに質問してくることも、話題を振ってくることもありません。
その場の会話をなんとか盛り上げようと必死で会話したのは
地下鉄の短い3-4駅程度の区間でしたが、
自分が先に下車した瞬間どっと疲れていました。
相手の方は、実は「この人よく喋るな」と冷ややかに思っているのでは?
放っておいて欲しかったのでは?
などと思ってしまいます。
何かを秘めていて、「隠している」ように無意識に感じてしまうのです。
でもずっと黙って並んで電車に乗っているのも何か違う気がします・・・。
苦手な相手
私のルミナ・スパークのポートレート(分析レポート)にはこう書いてあります。
「人が考えを胸の内に収めているのを、あなたは好きになれません。
そう言うひとから何かを引き出すのに時間がかかってしまうからです。」
「あなたの高い表現力が控えめな人には威圧的に映ることがあります。
すると彼らは黙ってしまい、結果として彼らが持っていた
良いアイデアが活かされなくなってしまうこともあります。」
思いをすぐに口に出さず、秘めている人を私は苦手にしているのです。
しかしそれはお互い様ですね。
皆さんもきっと苦手なタイプの人がいると思います。
本当に意地悪な人もいるかもしれませんが、
そうではなく、
「悪い人ではないが苦手」と感じる相手の場合、
自分の心地良いコミュニケーションが全く逆の可能性があります。
すれ違い
私達は、自分に合わないコミュニケーションを取る人が、
まるで悪い意図を持っているように誤解しがちです。
外向的で、思ったことをすぐ話すのが好きな人からは、
「あの人は意見を聞いてもすぐに言わないから意見が無い」
という話を非常に良く聞きます。
しかし本当にそうなんでしょうか?
意見を持っているかどうかと、それをすぐに口に出すかどうかは同じではないはずです。
人間関係がこじれる要因の多くは悪意のぶつかり合いではなく、
お互いの「善意のすれ違い」です。
相手のコミュニケーションが自分に合わないとき、
相手のコミュニケーションの奥にどんな善意がありそうなのか、
想像してみると違ったものが見えてくるかもしれません。
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