カラー別コミュニケーション【レッドとグリーン】

こんにちは。スパークラボの津田友恵です。


朝は少しずつ冷えはじめ、暖房も入れるようになりました。

ただ、秋らしいお天気に、近所ではありますが、

今年は紅葉を眺める時間がとれています。


夏から冬への穏やかな変化を感じることは、

忙しい私たちにとっても大事なことだと感じます。


結果に向けてスピード早く進めたい「レッド」
協調関係を築いてわかってほしい「グリーン」

レッドのコミュニケーションスタイルは、

単刀直入で率直なコミュニケーションを好みます。

話す速度は速めで、自信があるように話します。

また自分の話が論理的に筋が通っているかを考えます。


グリーンのコミュニケーションスタイルは、

協力的で人当たりよく接します。

あまり堅苦しくなく、親しみやすいコミュニケーションを心がけます。

相手の話をじっくり聞くことも得意です。

逆に早急なコミュニケ―ションは苦手です。

コミュニケーションスタイルの違いが相手をつぶしてしまうことも

私がコーチしていたあるメーカーで営業部門長Aさん。

彼は高い成果を上げ続けている方でした。

次は役員か関連会社の社長かというポジションの方で、

人事からのご依頼でコーチをすることになりました。


コーチングスタートの日、Aさんは私に、

「僕のコミュニケーションは完璧ですよ」とおっしゃっていました。

セッション中はとてもよく話をされました。

いかに直属の部下が“出来が悪いのか”を話します。

「あいつは何も考えていない」

「あいつは仕事ができないから、次は異動させる。降格させてもいい」

と、部下を全く信頼しているように感じませんでした。


一方で私が質問しようとすると、

「いやいや」と毎回私の話をさえぎりました。

私の話を聞いていないように感じました。


少し勇気がいりましたが、私は率直にこう伝えました。

「Aさんは私の話を毎回さえぎっています。私の話には価値がないと感じます。」


Aさんはしばらく黙ってからこうおっしゃいました。

「部下にもやっているかもしれないな。」


Aさんは部下について話し始めました。


Aさんから見るとその部下は、

「部下に指示をしない。方針をはっきり示さない。自信がなさそうでイライラする。」と。


Aさんが、「今期どう目標達成するんだ?」と聞くと、

部下の方は「えーあの、そのー」とはっきり言わないそうです。


私はお話からAさんは「レッド」で、

部下の方は「グリーン」とではないかと思いました。


私はカラーの違いによるコミュニケーションスタイルの違いの話をしたところ、

Aさんは「確かにそうかもしれません。

まずは部下の話をさえぎらないでじっくり聞いてみます」とおっしゃいました。


コミュニケーションスタイルの違いを理解し、可能性を開く

次のセッションでAさんは

「部下の話をさえぎらないで聞いてみたんですよ。

そしたら部下はちゃんと考えていました。

目標に向けて私と同じようないいアイデアを持ってたんですよ。

私が聞いてなかっただけですね」と上機嫌です。


目標に向けてやったほうがいいことを、

やると決めたらやるのがレッドの方の強みです。


嘘のような話ですが、

その後この部下はチームで成果を上げて、昇進されました。


コミュニケーションスタイルの違いから

「なんであいつはああなんだ!?」と

評価していることがあるかもしれません。


レッドの相手には「率直に」、

グリーンの相手には「安心して話せる環境を」

試してみてはいかがでしょうか。

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