自然に発揮できる「重要クオリティ」
メリークリスマス!
Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。
2021年最後のメールマガジンです。
今年は皆様にとってどのような年でしたか?
大変な年だった方も多いと思います。本当にお疲れ様でした。
特に、献身的に私達を支えて下さった医療・福祉関係者の皆様には
心からお礼を申し上げます。
一方で、「ニューノーマル」と呼ばれる新しい価値観・働き方の中、
何かを始めたり、変えたりして、
手応えを得られた方もいらっしゃるのではないかと思います。
世界はコロナ前に戻ることはないと思います。
急激に起ったこの変化にどう対応したら良いのか?来年に向けて考えてみました。
未来はやってきた
私自身の生活も、この2年のコロナで色々と変化がありました。
ありがたいことに、コロナ前からリモートで働くことが基本だったため、
周囲もリモートになったことで大変働きやすくなりました。
また、リモートに慣れていたことから、リモートならではのお仕事を色々と頂き、
大変忙しい日々を過ごしました。
一方で、ウィンドーショッピングをしたり、
友達と会ったりすることが減って心のエネルギーが落ち、
いかにそういう活動が自分にとって大事だったか再認識しました。
仕事の仕方、人付き合いのあり方、価値観など、
このコロナで世界は急激に変化しました。
しかし、この変化はコロナで加速しただけで、既に始まっていたと思います。
「産業革命以来の変化が起きている」という話もあります。
ではこの新しい世界でどう生きていけば良いのでしょうか?
会社を退社し、フリーランスになった時、
『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』(リンダ・グラットン)
(ずいぶん先の予想図だと思いましたが、もう4年後なんですね!)
という書籍に大変勇気づけられたことを思い出します。
今後は独立した専門家が世界中と繋がりながら働く
「コ・クリエーションの未来」になる、
ということが書かれており、フリーランスの時代の到来を予測していました。
この本の中には
「未来の世界で幸福な働き方を実践するためにカギを握るのは、
さまざまな選択肢のメリットとデメリットを深く理解したうえで、
自分の道を主体的に選択すること。」
とあります。とても難しいことです。
どうやって決める?
「主体的に選択」するための拠り所は何なのか?
正解はもちろんありません。
しかし、「自分の特徴と得意なことが活かせるか」という軸はシンプルで、
とても重要だと思います。
この本の中にも
「未来が予測どおりになる保証がないことを考えれば、
自分が好きなこと、そして、
情熱をいだけることを職業に選ぶのが賢明だ。」
と書いてあります。
では自分の好きなことって?
コーチをやっていると、
「自分が何をやりたいかわからないんです」
と言われることがよくあります。
確かに色々と考えてしまうと難しい。
それに、それが仕事に繋がるのか、と考えると余計悩んでしまいます。
また、「好きなことなんてやってはいけないのではないか」
という考え方も日本人に特に多い。
「『好きなことをやりなさい』と言われるのが一番辛い」
という声もたまに耳にします。
そのような時には、一旦、難しいことを考えず、
自分の考え方の特徴に目を向けてみてはどうでしょう?
自分が自然にやっていることが「やりたいこと」
ルミナ・スパークでは本来持っており、
普段も発揮できているクオリティーを
「重要クオリティー」と呼んでいます。
「重要クオリティー」は元々自分が持っているもので、
普段も苦労なく発揮しているものなので、
当たり前すぎて、かえって自分で認識出来ないことがあります。
日本の「謙遜の文化」や、
他の人から「いい気になっている」と思われたくないと言う配慮から、
自分の得意なことを卑下し、
「こんなことは誰でも出来るので自分は大したことが無い」
ということを言う方も多いです。
しかし、そのクオリティーは自分の生まれ持った特徴です。
自分にあって、他の人になければ、
自分が発揮してその場に価値を提供すれば良いのです。
逆に、自分がないクオリティーを持った人に対しては変に恐縮したりせず、
ありがたくそのクオリティーを発揮してもらい、協力すれば良いのです。
大事なのは自分にないものを手に入れようとすることではなく、
自分の持っているものを高い次元で発揮出来るようにすること。
「受容力」が高いのではあれば、人に追随するのではく、
他の人の意見を汲んで受容力のあまり高くない人にも理解してもらうように動く。
「想像力豊か」が高いのであれば、アイデアを出しっぱなしにせず、
アイデアを実現してくれる強みを持つ人とパートナーを組む。
「タフ」が高いのであれば、自己主張だけに始終せず、
チーム全体を代弁して議論をする。
「慎重」が高いのであれば、リスクをただ恐れるのではなく、
チームのプランが上手く進むよう、リスクを特定し、わかりやすく伝える。
などなど・・・・。
その努力の先にきっと「やりたいことが仕事に繋がる」道があると信じています。
まずは、自分が既にできていることが、周りのどんな役に立っているか、
前向きにとらえ直すことから始めてみませんか?
2022年が皆様が得意なことを活かせる、良い年になりますように。
0コメント