組織力を高める対話(ダイアローグ)
こんにちは。
Spark Lab(スパークラボ)の清川 絹です。
GWはどんな風に過ごされましたか?
今年は、長くお休みを取られている方も多いかもしれませんね。
ところで、長期休みをどう過ごすかは、
あなたのご家庭では、誰がどのように決めますか?
実は、私はずっと、
こういうのは「誰かが」企画して、
他の人は基本的には「それに従う」ものだと思っていました。
もちろん、追加や修正の提案はしますが、
「根本的なところには口を出すべきではない」
「従わない=文句を言うこと」
と認識していたのです。
さて、今日は、正にちょっと前の私に伝えたいテーマでもありますが
「対話ができない」について、書いてみたいと思います。
対話、できていますか?
組織力を高めるための手段として
今「対話(ダイアローグ)」が注目されています。
「対話」の重要ポイントは2つあります。
- お互いの立場や意見を伝え合った上で、違いを理解している
- その上で、目的に合わせて、合意に達する結論を導き出している
普通の「会話」との違いは、
意見の伝達が一方通行にならず、
共感で終わることもなく、
対等なスタンスで行われることだと言えそうです。
なぜそれが大切なのかというと
今の社会では、過去の成功パターンが通用せず、
トップダウンで指示をしようにも、
偉い人も「正解」を持っていないからです。
なぜ対話がされないのか?
なぜ対話がされないかというと・・・
もともと日本人は同調性が高い傾向があり、
「以心伝心」とか「察する」ことが重要視されているという
文化的背景が一つにありそうです。
また、管理職や新入社員のコーチングの現場で感じるのは、こんな「心の声」です。
- 背中を見て学べ(上司)/ちゃんと教えてほしい(部下)
- 相手のニーズを感じ取れるべきだ(上司)/言ってもらわないとわからない(部下)
- 「そのくらい常識でしょう」(上司)/頑張っても空回りして怒られる(部下)
お互い、相手への要望を心に秘め、
ストレスを感じながらも伝えずにいて、
永遠に平行線という状態なのがわかります。
立場も経験も性格も生まれ育ちも違うからこそ、
言葉にして初めて理解することができるということを、
改めて認識する必要があるようです。
また、「なんでもハラスメントになってしまう」と感じる管理職も多く
「こんなこと聞いていいのかな」と言葉を出せなくなることもあるようです。
何があれば対話できるのか?
では、きちんと言葉にして、
相手と「対話」ができるようになるために、何が必要なのでしょうか?
言葉に出せない背景には、
自分自身でも理解しきれておらず、言葉にならないことや
相手の反応に対する恐怖・不安があります。
(あなた側にない場合でも、相手側にあるかもしれません)
また、ハラスメントだと感じる背景には、
「親しい間柄でもないのに、聞かれた・言われた」という
関係性と会話内容のギャップがあります。
この2つの課題に対処するために
2つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか?
その1:「何を言われても大丈夫」な自己基盤
自分がいいと思っていること、提案したこと、
ちょっとした思い付きに対して、
「相手がそう思わない」というのは、よくあることです。
「自分の案が採用されないと凹む」
「反対されると自分はダメだと落ち込む」
そんな状況にならないように、
違う意見を楽しむメンタリティを中心に置くと
楽に対話ができるかもしれません。
その2:「何を言っても大丈夫」と思える人間関係
相手にどう思われるか、業務や関係性に悪影響がないか、
変な人だと思われないか、評価が下がらないか、
そんな不安を心から追い出せる
「何を言っても大丈夫」と感じられる関係性は、強固な土台になります。
最初は、よそよそしい関係性でも、
「聞いてもらえる」と感じられる相手には、
自然と心を開けるようになるもの。
たとえ意見が合わなくても、
相手の話を聞き、肯定的に受け止めることから始めると、
関係性が少しずつ整います。
相手の持っている資質や価値観が、
自分と違えば違うほど、
対話は難しいかもしれません。
ルミナ・スパークは、まだよく知らない相手とのコミュニケーションに
役立つヒントをたくさん提供してくれます。
自分とは全然違いそうな相手に好奇心を持って、
いつもより少し多く、相手の話に耳を傾けてみませんか?
0コメント