私の中のいろいろな“私”
こんにちは。スパークラボの津田友恵です。
新緑が美しい季節になりました。
桜の季節も、紅葉も美しいですが、
この梅雨の前の短い緑の季節が私はとても好きです。
突然ですが、皆さんは自分の中にどんな自分がいますか?
目標に向かって頑張る自分。誰かの気持ちに敏感な自分。
新しいことにチャレンジすることが好きな自分。
急に細かいことが気になり始める自分。
ときに疲れて「なんで私ばっかりこんな大変な思いをしなきゃいけないの」と
やる気がなくなる自分。
自分の中のいろいろな自分を観察して書き出してみてください。
今日は私が私の中の多様性が和解した体験をお話しします。
私の中のいろいろな“私”
私は、専業主婦の母と、
まさに「24時間働けますか?」という
企業戦士のような父の間で育った3人姉妹の長女です。
母は献身的に家族を支えてくれましたが、
娘たちには自立していけるように教え、教育にも熱心でした。
私たち姉妹は、現在それぞれ家族と仕事を持ち、忙しく生活しています。
私のもう一人の母、つまり義理の母も専業主婦でした。
彼女は料理も家事も熱心で、義父、義母や義弟の面倒も見ながら、
介護もし、責任をもって家族を支えてきた人でした。
二人の母は、とても協力的で、
私が仕事で遅くなる日は保育園のお迎えも積極的にしてくれて、
本当に助かりました。
感謝をしていたし、素晴らしいなと思っていたからこその影響なのでしょう。
私の中には葛藤する二人の自分がいました。
「仕事と家庭を両立してキャリアを築いていく自分」
「家族の幸せは母親の責任と思う自分」
です。
私の中の“私同士”の関係性
私は、自分の中にこの葛藤する自分がいることは気づいていました。
それぞれがいるから、私は頑張れているのだなとも思っていました。
仕事が忙しくなり、家族に手が回らなくなると、
「こんな生活でいいのだろうか?」
「子供たちがかわいそうではないか?」
という思いが沸き起こりました。
そんな思いになったら、
ちょっと意識的に仕事を調整して、家族の時間も大事にする。
そんなことをしてきたのも、両方の自分がいたからなのだと思います。
ただ、
「仕事と家庭を両立してキャリアを築いていく自分」を仮にAさん、
「家族の幸せは母親の責任と思う自分」を仮にBさんとすると、
私の中のAさんとBさんは、どうも仲が悪いのです。
お互いにどんな風に思っているかを言葉にしてみると、こんな感じです。
AさんはBさんに対して、
「やっぱり今の時代は自分の人生、キャリアも大事よ。
子育てと仕事を両立する私のほうが頑張っている。」と思い、
BさんはAさんに対して、
「自分、自分で子供や夫がかわいそうだと思わないのかしら。
仕事の成果がなんなの。子供がちゃんと育たなかったら親の責任よ。」と思っている。
私はAさんとBさんがいることが自分らしさと理解しているのですが、
AさんとBさん同士はお互いを認めていないのです。
AさんとBさんはお互い、話したこともないのです。
私の中の“私同士”の和解
私は、このことをコーチに話をしました。
すると、コーチからこんな問いがありました。
「AさんがBさんに声をかけるとすると、なんて声をかけますか?」
「BさんがAさんに声をかけるとすると、なんて声をかけますか?」
私が考えたことがない問いでした。
Aさんは、
「私が仕事で成果を出したくて視野が狭くなっているときも、
Bさんのおかげで家族のことを思い出し、家族との時間を大事にしようとすることができました」
Bさんは、
「Aさんが両方頑張ってくれたおかげで、
子供が育ったあとも自分らしく暮らしていけそうです」
と、お互いへの労いの言葉が思いつきました。
そしてこのことは私自身にとって、
長年の胸のつかえが溶けていくような体験でした。
自分の中にいろいろな自分がいることは自覚がある方も多いと思います。
あなたの中の、自分同士の関係性はどんな関係性ですか?
お互いに声をかけるとするとどんな声を掛け合いますか?
ぜひ試してみてください。
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