緩めれば自分の“本来の力”が引き出される
こんにちは、Spark Lab(スパークラボ)の稲場泰子です。
今年の夏は本当に暑かったですね。皆さんは体調を崩さず過ごせていますか?
私は比較的暑さに強い方なのですが、ここ数年の夏はさすがに堪えます…。
リモートワークが中心ということもあり、一日の大半を冷房の効いた部屋で過ごしているので、気づけば下半身が冷えて血行が悪くなり、肩こりがひどくなることもしばしばです。
ゆるめる練習
私はもともと肩や首のこりが強いタイプで、マッサージに行くと必ず「ガチガチですね!」と驚かれます。
ストレッチや運動をしても、完全に力が抜けて肩がふわっと柔らかくなる感覚を味わったことはほとんどありません。
そんな中で出会ったのが「緩める」ワークショップ。
「簡単に緩む」「やっているうちに寝落ちした」という友人の話を聞いて、興味津々で参加してみました。
方法はとてもシンプル。
空気を半分だけ入れたクタクタのヨガボール(部位によって1個から複数個)に体を預けて「だら〜ん」とするだけ。
少し動きを加えるなら、気になる部位を軽く揺らす程度です。
半信半疑で試してみると、不思議と身体がゆるゆる〜っと緩んでいき、緊張で硬直していた部分が自然な形に戻っていく感覚がありました。
そして気持ちよすぎて、思わず寝落ち…。
これまで苦しいストレッチや高いマッサージに通ってきたのは一体なんだったんだろう?と衝撃を受けました。
一生懸命やればいいってものじゃない
ここで気づいたのは「私たち、もしかして無駄に一生懸命すぎるのでは?」ということです。
私は企業で組織・人材開発の仕事をしていますが、多くの方がとても真面目で、「自分の価値を出すには全力で頑張らなければいけない」と考えているように感じます。
「あなたの強みは何ですか?」と尋ねると、「自分には大した強みはありません」と答える人も少なくありません。特に女性にその傾向が強い気がします。
しかもそれは謙遜ではなく、本当にそう信じているように見えるのです。
どうやら「強み=他の人より圧倒的に優れている専門知識やスキル」と思い込んでいる人が多いようです。
でも、本当にそうでしょうか?
私は「強み」は必ずしも努力して磨き上げたものではなく、「個性」そのものだと考えています。
• 物事を見たときにパターンが自然に浮かんでくる
• 会話の相手の気持ちを直感的に察することができる
• 気づくと場を仕切っていて、周囲がついてきてくれる
こんな風に「自分では当たり前にできてしまうこと」「努力しなくても自然とできてしまうこと」こそが、本当の強みなのです。
「どうして他の人はこれができないんだろう?」と思ったことがあるなら、それはあなたが強みを発揮している証拠です。
自分の「楽にできること」を大事にしよう
「緩める」ワークショップで気づいたのは、体には「元の楽な状態に戻ろうとする力」があるということ。
わざわざ無理に伸ばしたり揉んだりしなくても、自然に戻る力に委ねる方が、よほど効果的で心地よいのです。
これは仕事や生き方にも通じると思います。
効率の悪い努力を続けるよりも、自分が「楽にできること」を見つけて活かす方が、ずっと自然で成果も出やすい。
ぜひ皆さんも、自分の「当たり前にできること」をもう一度見直してみてください。
それこそが、あなたの大切な「強み」なのです。
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