「うまくいかない」には理由がある
私はずっと「自信がない」と言い続けてきました。
それは、うまくいかないことがたくさんあったから。
「何をしてもすぐ飽きてしまう」
「細かいことが気になって永遠に終わらない」
もしあなたもなんらかの自己否定癖を持っているとしたら、それは「ダメだから」ではなく、資質の使い方が不器用なだけかもしれません。
私の失敗パターン
私は長年、こんなループに悩んでいました。
1. 面白そう!と飛びつく
2. 夢中で深く学ぶ
3. 完璧な資料にまとめたくなる
4. 全体像が見えると燃え尽きる
5. 完成間近で放置...
「また途中で投げ出してしまった」と自己評価を下げる日々。でも、ある時転機が訪れます。
「資質のリレー」という発想との出会い
心理占星術というカウンセリング手法を学ぶ機会があり、「資質のリレー」という発想で自分自身を分析してみたのです。すると、面白い結果が見えてきました。
私のこの一連のパターンは、生まれ持った星の配置が示す「資質」そのものだったのです。ただ、資質が多少うまくいかない形で連携していただけ。
この気づきで、「自然にやっているとこうなるよね」というパターンを受容できるようになりました。そして、「仕事になれば最後までやる」という自分の特性も理解できました。
だから今は、絶対に完結させたいことは人に伝えて「仕事にする」ことで、強引にでも完遂できるようになりました。
今日は、誰でも簡単にできるエクササイズの形で、「資質のリレー」をご紹介してみたいと思います。
自分の勝ちパターンを作る「資質のリレー」エクササイズ
ステップ1:現状の洗い出し
まず、「いつもこうなって困る」というパターンを書き出します。自分を責める必要はありません。ただ客観的に観察するだけです。
例:
• 新しいことを始めても全体像が見えると飽きる
• 完璧にやりたくなって疲弊する
• 細かいことが気になって前に進めない
ステップ2:特性の理解
次に、ステップ1で書き出したネガティブな傾向を、ユニークな「資質」として捉え直します。ここが重要なポイントです。
例:
• 「飽きる」→「面白さを見出す嗅覚」と「瞬発力」
• 「完璧主義」→「質を高める誠実さ」と「分析力」
• 「細かいことが気になる」→「リスクを先回りして察知する力」
どんなにネガティブに思える資質でも、使い方次第で強みになります。
ステップ3:理想的なシナリオの構築
自分の中にある様々な資質を発見できたら、それらをリレー走者のように順番に繋げて、ゴールまでスムーズに走り抜けるシナリオを組み立てます。
例:「途中で飽きる」パターンの場合
1. 第一走者(衝動力・好奇心): 面白い!と感じたら即スタート。「また飽きるかも」などと考えず、このエネルギーを最大限に活かす(ここでリスク察知を作動させてはいけない)
2. 第二走者(探求心・集中力): 夢中な間はとことん深掘り。この時間こそが自分の最も大切にしたいフェーズだと理解する
3. 第三走者(整理力・分析力): 全体像が見えてきたら「完璧」でなく「完了」を目指す。7割できれば上出来と意識を切り替える
4. アンカー(完遂力・責任感): 「これは仕事だ」と腹をくくり、最後の力を振り絞る。あるいは「終わらせたら次の楽しいことが待っている」と未来に意識を向ける
それぞれの資質の「出番」をあらかじめ決めておくことで、途中で失速しそうになっても、「今は次の走者にバトンを渡すタイミングだな」と意識的に行動を切り替えられます。
ステップ4:リレーを意識して行動する
実際にこのシナリオを意識しながら日々の物事に取り組んでみます。
「今はスタートだから衝動でOK!」
「完璧主義が出てきた。とにかく完了を目指そう」
「ああ、もう飽きてきた...でも、責任は果たさないと」
このように、自分の状態をモニタリングしながら行動することで、「ねばならない」という苦しさとは別の原動力で、スムーズに動けるようになります。
自分が監督になって、自分の中にいる複数の役者の演技をコントロールしている感覚です。
自分だけの「勝ちパターン」を見つけたらラクに動ける
うまくいかない時、つい自分にダメ出しをしてしまうもの。でも、「うまくいかないパターン」は、見方を変えれば、素晴らしい資質が不器用に連携しているサインなのかもしれません。
「資質のリレー」を意識して、自己否定のループから抜け出し、「勝ちパターン」を見つけてみてくださいね。
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